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白鵬翔 06年NEWS4

 報知 3月12日
<抜粋> 白鵬、輪島流で大関頂く 
大相撲春場所は12日、大阪府立体育会館で初日を迎える。大関取りを目指す東関脇・白鵬(21)=宮城野=は、場所前日の11日が21歳の誕生日。白鵬と今月3日に神戸で食事をした元横綱・輪島の輪島博さん(58)は、自身は左四つ、白鵬は右四つという違いこそあれ、その安定感ある相撲ぶりに「まるで(自分の)かわいい子供のようだ」とエール。大関取りへアドバイスを送った。白鵬は11日、部屋で最終調整を行った。

白鵬は背中から汗が噴き出すほどシコを踏んでから土俵に入った。そして幕下・龍皇とみっちり三番げいこ。最後は地元、浪速武道館の小中学生力士のぶつかりげいこに胸を出すサービスで締めくくった。この日誕生日を迎えた21歳は「疲れたけど、いいけいこができた。大事な場所ですからね」と笑顔。心身ともに充実している。

3日に輪島さんと食事をした。食事をするのはすでに2回目で、それだけ輪島さんは白鵬に目をかけている。ともにがに股(また)気味でゆったりと歩くお互いの印象は「よく自分に似ている」で一致。輪島さんはこの日「私は左(下手)を取りに行ったが、彼は右。左右は違うが、懐が深いところも同じでしょう。かわいい(自分の)子供のようです。大関に昇進したらまた会う機会をつくりたい」とうれしそうに話した。

昇進ラインは12勝。十分に達成可能と見る“黄金の左”輪島さんは“右の輪島”白鵬にアドバイスを送った。「シコは一日最低200回、テッポウも十分にやってからけいこを始めなさい。硬くならないためにも8番勝つことをまずは考えなさい。9番、10番と貯金は自然についてくる。あなたが生きる道も開けてくる」。翌日から早速白鵬は基本げいこを重視し始めた。輪島さんの現役時代のビデオも見て研究。力強い左下手投げを目に焼き付けた。

けいこ後はバースデーケーキ、イモ焼酎、お守りなどの誕生日プレゼントがファンから続々と届けられた。「もう21歳か。早いなあ。18歳くらいに戻りたいよ」14回優勝した輪島さんが初土俵(幕下付け出し)を踏んだのは大学を出た後の22歳になってから。恐るべき将来性を秘めた21歳が大関昇進を決める可能性は、限りなく高い。(甲斐 毅彦)

◆輪島 大士(わじま・ひろし)本名・輪島博。1948年1月11日、石川・七尾市生まれ。58歳。日大相撲部を経て70年初場所、花籠部屋に入門し、幕下付け出しデビュー。73年名古屋で横綱昇進。左下手投げを武器とし、ライバルには大関・初代貴ノ花や横綱・北の湖がいた。14回優勝。81年春、引退。花籠部屋を継いだが、85年11月に廃業。現役時代のサイズは186センチ、132キロ。   



 スポニチ 3月12日
<抜粋> 白鵬 気負わず24番 
大関獲りに挑む白鵬は、大阪府堺市の宮城野部屋で幕下力士に24番胸を出した。息も切れず軽快な動きで、最後は見学に来ていた相撲道場の子供らと笑顔で触れ合った。「まずは初日。先場所のように体が動けばいい」と気負った様子は全く見られなかった。この日が21歳の誕生日。1年の目標を聞かれ「相撲で勝つことしかない」と力強く言った。 



 サンスポ 3月12日
<抜粋>  21歳になった白鵬、1年ぶり大関とりへ出陣! 
21歳となった白鵬は、「もう21歳。早いな」。昨年春場所は史上最年少での大関昇進をかけて臨んだが、初日から3連敗を喫して8勝7敗に終わった。昨年は場所前にマスコミ取材や激励会などが殺到して疲労が重なって、失敗した。今回は反省をふまえて激励会を4回に抑え、1日6時間の昼寝をとったことで体重が1カ月で8キロ増の156キロとなった。

大阪・堺市の宮城野部屋で幕下以下の力士に24番胸を出し、最終調整を終えた。初日の相手は過去5戦全勝の北勝力だが、「やってみるまで分からない。先場所のように体が動けばいい」。本人が目標に挙げる12勝へ、いざ出陣だ。 



 デイリースポーツ 3月12日
<抜粋> 白鵬 21歳の誓いは「12番勝つ」  
関脇白鵬が21歳の誕生日を迎えた11日、改めて今場所での大関昇進に意欲を見せた。「おっさんになった気分」とため息をついた後「21歳の目標?勝つこと。今場所は12番勝つ」。大関昇進の目安とされる直前3場所33勝には11勝で到達も1勝上回る目標を口にした。

前日父・ジジドさんに国際電話をし「誕生日おめでとう」と祝福された。本場所への特別な助言はなかったが、モンゴル相撲の大横綱だった父の声に勇気をもらった。

けいこでは幕下の望櫻、龍皇に24番胸を出し19勝5敗。しり上がりに調子を上げた内容に、熊ケ谷親方(元前頭13枚目竹葉山)は「6時間の昼寝で体調はいい。自分で今場所で決めなきゃ駄目と言っている」。けいこの後は見学に来た「浪速武道館」のちびっ子力士に胸を出してリラックス。「先場所のように体が動けば大丈夫」と、はやる気持ちを抑えるように話した。



 日刊スポーツ 3月12日
<抜粋> 初日
大関とりのかかる白鵬が北勝力に完勝した。立ち合いすぐにもろ差しになって寄り切り。初日白星スタートに「ホッとした」とポツリ。目標は12勝と先は長い。幸先いい白星にも笑顔はなく、気を引き締めていた。   



 サンスポ 3月12日
<抜粋> ★眼光鋭い白鵬 
初場所は千秋楽まで優勝争いに加わり、大関昇進を目指して今場所に臨む白鵬は白星スタート。「いい相撲を取れて、ほっとした」と笑顔で額の汗をぬぐった。こちらも先場所は12勝と好調だった北勝力を全く寄せつけなかった。眼光鋭い立ち合いからすぐにもろ差しになると、相手はたまらず後退。会心の相撲に「気合が入っていた。思ったように(場所前の)けいこができたと感じるね」。

昨年の春場所も大関とりを狙ったが、失敗。その経験を踏まえ、今回は体調管理に注意を払い、体重は自己最高の156キロに。「力がついてきた感じ」と大関への手応えは十分だった。   



 サンスポ 3月12日
<抜粋> 初日 ★白鵬、完勝スタート 
今場所11勝以上で大関昇進の可能性がある白鵬は、北勝力を寄り切りで破り白星スタート。もろ差しから息をつかずに前へ出る完ぺきな内容に、「いい相撲でホッとしました」と満足顔。体重も、先場所に比べ6キロ増の156キロとなり、「ちょっと力ついたかな、という感じ」。大関とりのかかった昨年の春場所は8勝止まり。体も相撲もひと回り成長。もう、同じ失敗は繰り返さない。   



 スポニチ 3月
<抜粋> 初日 白鵬 大関獲りへ白星発進
大関獲りへ最高の白星発進だ。白鵬は左を差すと、休まずに前に出た。右まわしも取って、もろ差しで寄り切り。「まわしを取って、大事に行こうと思った。いい相撲だった」と自画自賛した。

大阪入り前の2月中旬に約1週間、故郷モンゴルに帰省。モンゴル相撲の大横綱だった父ムンフバトさんと大草原で相撲を取って気分一新した。「あいつをその気にさせたかった」。部屋付きの熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)は里帰りして目つきの変わった弟子を見て喜んだ。

体重も初場所から6キロ増の156キロにアップした。「少し動きづらさはあるが、力はついたかな」と自身でも成長を感じ取っている。「気を抜かず(13勝した)先場所の勢いのまま行きたい」。しっかり前を見据え、大関の座に近づく。   



 報知 3月
<抜粋> 初日 ◆こちらは大関取り 白鵬盤石 
大関取りへ、白鵬が最高のスタートを切った。過去5戦全勝の北勝力戦。もろ差しから盤石の寄り切り。「いい相撲だった。緊張はありませんでした。気を引き締めていきました」浮かれることもなく、冷静に振り返った。

悪夢を振り切った。最年少大関を狙っていた1年前の春場所は、初日に黒星発進。8勝7敗で昇進を逃した。場所前に多くの行事に参加したため、昼寝の時間が削られ、おまけに睡眠時無呼吸症候群からくる睡眠不足が原因だった。

今場所は、行事の数も減らし、特殊な機械を着けて寝ることで、睡眠もしっかり取れている。よく食べ、よく寝ることで、体重は先場所より5キロ増えて、155キロ。「ちょっと苦しい」と話すが、圧力が増したのは確かだ。

大阪入り後は、高砂部屋に出向き、横綱・朝青龍の胸を借りるなど、積極的に出げいこ。「いいけいこをした。ちょっと力がついてきたなと思う」。11日に21歳になったばかりとは思えない落ち着きぶり。このまま行けば、あっさりと大関の座を手に入れそうだ。(斎藤 成俊)   



 中日スポーツ 3月
<抜粋> 初日 館内から早くも「大関」の掛け声 
11日に21歳の誕生日を迎えたばかりの白鵬だが、一方的な相撲で北勝力に何にもさせなかった。支度部屋で「100点満点ですか」という報道陣に対して、「立ち合いが少し遅れたかなあ」と自己採点は辛い。とはいえ、相撲内容は完ぺきと言っていいだろう。

立ち合い、さっと左下手まわしを引いた。四つ相撲が苦手な北勝力はこれで戦意を喪失したはずだ。今度は簡単に右を入れてもろ差し。過去に対戦成績が5戦5勝の相手だから負ける確率は低い。腰をがっちり落とし、堂々と落ち着いた態度で寄り切った。花道を引き揚げるとき、大入り満員の観客席から「いいぞ、ハクホウ、大関だ」と掛け声がかかり、白鵬もまんざらではなさそうだった。

1年前の春場所、初めて大関に挑戦したが、結果は勝ち越すのがやっとの8勝7敗。けいこをやりすぎ、疲れを残したまま場所に入った。行事も重なり、成長の証しになった昼寝がほとんどできなかった。無呼吸症候群にも悩まされた。器具はまだ付けていても、1年前とは比べものにならないぐらい体調はよい。先場所、最後まで優勝争いをして、13勝を挙げた。白鵬は「今場所は、先場所の続きみたい。いい流れできている」と笑顔を見せる。体重も5キロ増えて156キロ。「(動きが)少し苦しさはあるけど、力は付いた感じがします」

会心な相撲で文句なしの勝利。「これからも気を抜かないように」。白鵬は大関とりに向けて着実な第一歩を踏み出した。 (近藤昭和) 



 日刊スポーツ 3月
<抜粋> 初日 大関狙う白鵬も白星発進
大関とりを狙う関脇白鵬(21)も、白星発進した。

盤石の相撲内容は、白鵬も同じだ。北勝力の突っ張りを、立ち合いから左腕で防ぎ、まず右を差す。低く腰を落として左も差すと、あとは一気に前へ出た。相手をまったく寄せ付けない一方的な寄り。「初日だからいつもよりホッとした」と胸をなで下ろした。

先場所まで左足にはいていた足袋を外した姿が、完全復活を示している。昨年名古屋場所で左足首を痛めて以降、部位を固定するために足袋を使用した。しかし「土俵上では滑るし、違和感もあった。前に出ようと踏み込むと、指が引っ掛かるのにも困っていた」。先場所12日目の朝青龍戦で負傷後初めて外した。ただこの時は、必勝を期してのもの。完治までには至っていなかった。今回は違う。「もう大丈夫と思うから脱ぐんだよ」と話していた。

場所前は、けいこも昼寝も十分だった。体重は「初場所後の150キロから156キロに増えた。ちょっと力も付いてきたと思うよ」とニッコリ。大関とりへ手応えをつかむ、大きな1勝となった。今日2日目は、左足首を負傷した普天王戦。因縁の相手をクリアし、さらに前進してみせる。【瀬津真也】
  


 毎日 3月13日
<抜粋> 2日目 ◇白鵬は「期待できるね」
攻めの形が豊富な白鵬に一日の長があった。
相手の普天王は左を差すと力を発揮し、横綱や大関をも倒す実力者。一方、白鵬は左前みつ・右差しで、相手と逆。差し手争いが勝敗のカギだ。

「相手の立ち合いが思ったより強かった」と劣勢を感じた普天王。白鵬はさらに意外な攻めでたたみかける。突っ張りだ。「いろいろ覚えないと(番付を)上がれないから」と、2年前の入幕ごろから、けいこをしていた新手の策だ。

相手の上体を起こし、左にいなして揺さぶる。さらに右から一発張り手をかまして相手を棒立ちに。そうして完全に主導権を握った後、得意の左前みつをがっちりつかんでの寄り。突っ張りのない普天王では決して出来ない攻め。番付の違いを見せ付けた。

白鵬は突っ張りについて「相手と体が離れたので自然に出た」と振り返る。これまではまわしを取るのに、張り差しや、腕だけを伸ばすだけだった。だが、体を強くぶつけて踏み込んでから左前みつを取る型を作って13勝した先場所が自信になり、前に出て攻める相撲の流れが続いている。

春場所の最大の話題は栃東とのダブル昇進。「序盤で平幕に星を落とさないこと」がともに必須要件だ。新しい攻めを駆使し、自分の型を確立しながら白星を重ねる。そんな白鵬に九重審判長は「今場所は期待できるね」。夢に向かって着実に歩みを進めている。【上鵜瀬浄】  



 日刊スポーツ 3月13日
<抜粋> 2日目 
大関とりを目指す白鵬(21=宮城野)が連勝スタートを切った。この日の普天王戦も、突っ張りから左まわしをつかむ右四つの展開に持ち込み、盤石の寄り切り。
「相手に左上手を取らせないように立ち合いから気を付けた」と話した。
  



 サンスポ 3月13日
<抜粋> 白鵬は万全の相撲
大関昇進を狙う白鵬が普天王を下し、2連勝。けんか四つの相手だったが、差し手争いから張り手でひるませ、右四つの万全の体勢で寄り切った。「自分は突っ張る人じゃないけど、自然に出た。最後はいい形になったね」と話す姿は余裕たっぷりだ。

関脇だった昨年名古屋場所で左足首を負傷して9日目から休場、番付を平幕に落とした。その時の対戦相手が普天王だっただけに「名古屋場所のことがあったからね」と、しみじみと思い返していた。   



 日刊スポーツ 3月
<抜粋> 2日目 白鵬「よかった~」
白鵬が絶好のスタートダッシュを決めた。初日の北勝力戦に続いて、普天王にも圧勝。立ち合いの後で距離ができると、手を伸ばして相手の頭を引き寄せる。間髪入れず突っ張りを連射。普天王の上体が起き上がった瞬間に左前まわしを十分に引き、右四つになると一気に寄り切った。「突っ張りは自然に出た。最後に腰を下ろして寄れたのがよかった」と内容にも満足した。大関とりへまずは順調。だが、栃東が敗れるシーンをテレビで見ると「相撲は何があるか分からないよ」と気を引き締めた。   



 サンスポ 3月
<抜粋> 2日目 白鵬が“因縁の対決”制す 
大関昇進を狙う白鵬が普天王を下し、2連勝。けんか四つの相手だったが、差し手争いから張り手でひるませ、右四つの万全の体勢で寄り切った。「自分は突っ張る人じゃないけど、自然に出た。最後はいい形になったね」と余裕タップリ。関脇だった昨年名古屋場所で左足首を負傷して9日目から休場、番付を平幕に落とした。その時の対戦相手が普天王だった。「その後も(出げいこで)何度もけいこした人ですからね」。過去は水に流した?   



 スポニチ 3月
<抜粋> 2日目 大関獲り白鵬は連勝スタート 
大関獲りの白鵬は連勝スタートを切った。ケンカ四つの普天王と差し手争いをしながら、距離があいたところで「自然に出た」と突っ張って自分の体勢に持ち込んだ。「最後に腰を下ろして寄っていったのが一番よかった。立ち合いも低かったしね」と納得の表情。昨年名古屋場所で左足を痛めたときの相手だったが「名古屋場所の後に何回も対戦したし、一緒に稽古した相手ですから」と気にすることなく着実に白星を重ねた。   



 朝日 3月13日
<抜粋> 2日目 
栃東が左上手を引きつけて、安美錦を西の土俵へ寄り立てていく。「これは終わったな」と、風呂から上がった白鵬がつぶやくほどの攻勢だった。
21歳になりたての白鵬はつぶやいた。「相撲は分からないな」



 日刊スポーツ(共同) 3月14日
<抜粋> 3日目 朝青龍、白鵬らが3連勝 
大関昇進を狙う関脇白鵬(21=宮城野)は新小結露鵬を上手投げで退け、横綱朝青龍(25=高砂)は安美錦を押し出し、ともに3連勝と好調。

 大関琴欧州(23=佐渡ケ嶽)は普天王を寄り倒して白星を先行させた。9度目のかど番の2大関は、千代大海(29=九重)が岩木山を引き落として3連勝、魁皇(33=友綱)は小結雅山を寄り切り2勝1敗とした。
  



 3月14日
<抜粋> 3日目 白鵬「いや~本当によかった」 
関脇白鵬(21=宮城野)が3連勝を果たした。立ち合いから、新小結の露鵬を左まわしをつかみ、主導権を握ると、最後は上手投げ。
「いや~本当によかった」と、大関とりへ好スタートを切って、胸をなで下ろしていた。 



 サンスポ 3月日
<抜粋> 3日14目 白鵬“大関相撲”で3連勝-理事長も絶賛する安定感
大関とりに挑んではいる。しかし白鵬はもっと遠く、高いところを目指しているように映る。

先場所の千秋楽。白鵬は13勝の大勝ちを喜ぶよりも、あと一歩で優勝を逃した悔し涙にくれた。「だって僕はあの時、勝った瞬間から優勝決定戦のことばかり考えていたんですよ。でも栃東関が勝ったから無理だった…」。この無念さをばねにして勝負の場所に入った。「栃東関ともう一回やりたかった。そういう自分の気持ちを忘れたらいけない」と鋭い目つきで言い切る。21歳の若さにして、この貪欲(どんよく)さも大きな武器だ。

この日も盤石の取り口だった。左腕をがばっと伸ばして左上手を取る立ち合いがすっかり身に付き、大きな露鵬をつかまえる。寄っておいての上手投げ。“大関相撲”ともいえる完勝に「前に攻めたかったけどね」とさらりと話す横顔には風格すら漂う。全く危なげのない3日間に、北の湖理事長(元横綱北の湖)は「上位陣の中では一番安定している。負ける感じがしない」と絶賛した。

「先場所は本当に勉強になった。自信になったけど悔しさもあった。だからまだまだです」と白鵬はさらに前を向き、初の賜杯に照準を合わせている。日の出の勢いの大物だけに、大関の座は既に通過点と思っているのかもしれない。

●…露鵬(新小結での白星はまたお預け)「もう少し突っ張れば良かった。(白鵬は)当たりが強いね」   



 読売新聞 3月14日
<抜粋> 3日目 風格十分な21歳、土俵引き締めに期待
宮城野部屋の熊ヶ谷親方(元幕内竹葉山)が白鵬を語る時、しばしば、「あの子は……」と口にする。か細かった少年時代を知る前師匠ならではの愛情表現だが、大関を狙う21歳の今場所は、風格も十分。“子供扱い”がますます、似合わなくなってきた。

露鵬との一番。進境著しい、左上手の取り方が見事だった。低く、速い。腰が下りた状態から、土俵の土をすくい取るように下から手が出る。以前は体を開いて横から無理に上手を取りに行っていたが、今は真っすぐ当たって相手の動きを止めるから、まわしが楽に取れる。寄りを残した露鵬が前に攻め返そうとした瞬間、上手投げ。あまり力を入れていないような感じに見えても、相手はバッタリと手をついた。

大事な場所での好調な滑り出しに、「本当に良かった。思ったよりも硬くなっていない」と話す一方、相撲内容については「まだまだ」。北の湖理事長も「顔を見たら、まだ全力を出している感じではないな」と、余力すら感じ取った。

白鵬が会心の相撲を取った後、続く横綱、大関が全員勝った。大関のだれかが敗れたり、休場するのが当たり前となっていた最近では、珍しく感じる。今のところ、安定感抜群の白鵬には、土俵の引き締め効果も期待したい。(向井太)



 スポニチ 3月
<抜粋> 3日目 白鵬 新小結撃破で3連勝
大相撲春場所3日目は14日、大阪府立体育会館で行われ、大関獲りを目指す関脇・白鵬が新小結の露鵬を下して3連勝を飾った。低く鋭い立ち合いから左前みつを取る得意の相撲で完勝し、初日から3連敗だった前回の大関獲りとは対照的な安定した取り口を見せている。前日に安美錦に敗れた綱獲りの栃東は北勝力を押し出して2勝目。今場所初めて横綱、大関陣は安泰だった。 【春場所3日目取組結果】

左ひざを90度よりも深く曲げて白鵬は踏み込んだ。左腕を伸ばして左上手を取る立ち合いがすっかり身に付き、大きな露鵬をつかまえる。差し込んだ右で抱え込みながら上手投げを決め、新小結を苦もなく退けた。

ちょうど1年前。初めて大関獲りに挑んだ昨年春場所は、初日から3連敗を喫しあっさり夢がついえた。それが今回は3連勝。「去年が1つ勉強になった。足首の調子もいい。気持ち的には先場所の悔しさとかがあるし、いいですね」。13勝を挙げて千秋楽まで優勝を争った初場所の経験で、ひと回り大きくなった。

場所前には部屋の幕下・龍皇と何度も宿舎近くのサウナ&プールに足を運んだ。天然温泉のプールにつかりながらモンゴル相撲に興じた。全身に負荷のかかる「水中モンゴル相撲」で腕も足もパンパン。大男2人が取っ組み合う姿に周囲には人だかり。ほかの利用客にはちょっと迷惑をかけたが、そのおかげで「(今場所は)腰に重みがある感じがしますね」と下半身もひと回り大きくなったようだ。

大関獲りのプレッシャーを感じながらも「思ったより硬くならなくて良かった」と順調に勝ち星を重ねている。周囲の期待を「ありがとうって感じ。頑張ろうと思う」としっかり受け止め、大関への道のりを危なげなく突き進んでいる。   



 スポーツ報知 3月
<抜粋> 3日目 白鵬3連勝 大関取りへ盤石
大関昇進を狙うモンゴル出身の東関脇・白鵬(21)=宮城野=が盤石の相撲で3連勝。ロシア出身の新三役、東小結・露鵬(大嶽)を上手投げで一蹴した。昇進ラインの12勝へ向けて、文句なしの滑り出しだ。右ひざの故障を抱えて強行出場中のブルガリア出身、西大関・琴欧州(23)=佐渡ケ嶽=は東4枚目・普天王(出羽海)を寄り倒して2勝1敗。横綱、大関陣は3日目で初めて安泰だった。

怪力を誇る新小結・露鵬も、白鵬の敵ではなかった。立ち合い、すぐに左上手を取ると前に攻め込みながら上手投げ。バランスを崩された相手が土俵に左手をつき、3連勝を飾った。「前に攻めたかったので。とにかく相手に(まわしを)取らせないようにした」21歳とは思えない落ち着きぶりで快勝を振り返った。だが、「立ち合いが遅かった。まだまだ」と、その後は反省ばかり。昇進ラインと言われる12勝に到達するまで、気を抜くつもりはない。

「悔しさはありました」初めての大関取りに挑んだ2005年春場所は、初日から3連敗して終戦。結局8勝7敗となり、涙をのんだ。その後は左足首のけがなどで思うような結果が残せなかった。だが、けがも回復しつつある今場所は正反対の3連勝。「去年がいい勉強になった。硬さもない」苦い経験をして精神面で大きな成長を見せている。

今場所は、大関昇進と同時にもう一つの夢がある。十両昇進がかかっている同じ宮城野部屋のモンゴル人力士、西幕下3枚目・龍皇(23)とのダブル昇進だ。現在は白鵬の付け人をしているが、入門では1年先輩。01年春、デビューしたてで日本語の分からなかったころの白鵬を生活面でフォローしてくれた兄デシだ。

この日の二番相撲で白星を挙げ1勝1敗とした龍皇。最低条件の勝ち越しへ前進を見せ「夢だけど、一緒に上がれたらいい。直接言えないけど、白鵬にはいいけいこつけてもらっているし、ありがたい」と目を輝かせた。白鵬も「一緒に昇進? 頑張ります」。場所後に2人で祝杯を挙げる夢に向かって、白鵬の勢いは加速し続ける。(斎藤 成俊)   



 サンスポ 3月
<抜粋> 3日目 白鵬、3連勝で大関へ一歩一歩また一歩!
その取り口には、既に大関の風格すら漂っている。相手は新小結の露鵬。うるさい相手だが、白鵬が立ち合いに踏み込んで左上手を浅く引いた瞬間、事実上勝負あり。寄っておいて上手投げを放つと、相手が思わず左手を土俵についた。

「前に攻められてよかった。立ち合いが遅かったけど、相手もふわっと立ったので、先に上手を取ることができた」。支度部屋に引きあげると、余裕の笑み。場所前に21歳になったばかりの若武者とは思えない。まげを直させる姿には、大関の貫禄が漂っていた。

大関への初挑戦の舞台となった昨年春場所は、初日から3連敗を喫し、8勝7敗に終わった。あれから1年。今度は逆に3連勝スタートだ。先々場所9勝、先場所
13勝…今場所11勝以上すれば大関に昇進できる可能性が大きい。本人は12勝を目標にしているが、まずは最高の滑り出し。この好調の裏には、思い出の地での原点回帰があった。

大阪入りして調整を続けていた今月1日、宮城野部屋へ入門する前にけいこを積んでいた実業団の摂津倉庫(大阪・大東市)のけいこ場を訪問。平成12年10月に初来日した後、約2カ月にわたって森則彦相撲部監督(44)に徹底的に鍛えられた地に、大相撲入りしてから初めて足を踏み入れた。

ジャパニーズドリームを夢見て、精進していた日々を思い出した。疲れのあまり土俵の上で寝たこともある。あの時間があったから今がある。夢に向かって、がむしゃらに突き進むことを決心した。15歳だったあのころのように。摂津倉庫からスカウトしてくれた熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)は「今は一点に集中している」と現在の心の充実ぶりを証言する。

「思ったより硬くなっていない」と話す白鵬に、北の湖理事長(元横綱)は「上位陣の中では一番安定している。負ける感じがしない」と太鼓判を押した。今回は、夢をつかめそうだ。(江坂勇始)

◆露鵬
「突っ張ったほうが良かったのに、すぐに右四つになってしまった。白鵬は強いね」

■昨年は失敗
白鵬は平成17年春場所に史上最年少(20歳0カ月)での大関とりを目指したが、取材攻勢や激励会続きで十分な睡眠とけいこができないまま場所を迎え、初日から3連敗。4日目に琴欧州を下手投げで下してから3連勝したが、7日目に若の里に小手投げで敗れてから再び3連敗。8勝7敗に終わり、大関とりは振り出しに戻った。 



 日刊スポーツ 3月
<抜粋> 3日目 大関とりへ白鵬が3連勝
大関とりに挑む関脇白鵬(21=宮城野)が、危なげなく3連勝した。鋭い踏み込みから新小結露鵬(26)を捕まえて左から力強い上手投げと、3日間完ぺきな内容。場所前の先月中旬に母国モンゴルの大草原で英気を養った効果が表れている。綱とりの大関栃東(29)も北勝力(28)を下して連敗を阻止し白星先行。横綱朝青龍(25)はじめ上位陣は安泰だった。

白鵬が強い。わずか3日間だが、早くも大関昇進を確信させるような圧勝の連続だ。左上手を取らせると力が出る露鵬だが「まわしを取らせないというより、自分が取りに行く気持ちだった」と積極的に攻めた。

立ち合いでなかなか手をつかない相手にじらされ「フワッと立ってしまった」。それでも左足を深く低く踏み込み、すぐに左まわしをつかんだ。腰をひねってまわしを許さない。防御と同時に、前に攻めることも忘れなかった。寄りは残されたが、最後は左の上手投げ。「前に攻められた。(前半戦を)硬くならずに、本当に良かった」と肩をすくめて見せた。

1年前の春場所で、初めて大関とりに挑んだ。前2場所で23勝挙げており、2ケタ勝てば昇進が有力視された。だが、初日からまさかの3連敗で夢破れた。

「1年前に比べて気持ちは楽」と言うが、やはり格別の思いで今場所に臨んでいた。2月中旬にモンゴルへ里帰り。その際、2年4カ月ぶりに父ムンフバトさんの故郷エルデンサントへ出向いた。「幕下時代にそこへ行ったら、翌場所6勝して十両に昇進できた。だから今回も、ウランバートルから200キロも離れているけれど足を運んだんだ」。大草原にゲル(移動式住居)しかない。モンゴル相撲の大横綱だった父を育てた大自然に触れてきた。「前回は馬に乗れたけど、今回は無理だったよ」。2年あまりで体重は40キロも増えた。心の洗濯とともに、自信を深めてきた。

3日間で左まわしをつかんだら盤石という勝ちパターンを示している。北の湖理事長(元横綱)も「上位陣の中で一番安定している。負ける気がしない」と絶賛。目安の33勝、今場所の11勝まで、あと白星8つ。先は長いが、上々のスタートに手応え十分だ。【瀬津真也】   



 デイリースポーツ 3月
<抜粋> 3日目 白鵬 大関獲りへ無傷3連勝
大相撲春場所3日目(14日、大阪府立体育会館)、大関とりを狙う関脇白鵬が新小結露鵬を上手投げで下して3連勝した。前日、まさかの黒星を喫した大関栃東は北勝力を押し出し、綱とりへ再発進。9度目のかど番場所となった2大関は、魁皇が雅山を寄り切り白星を先行させ、千代大海も岩木山を引き落として3連勝とした。右ひざが万全でない大関琴欧州も普天王を寄り倒し、横綱、大関陣5人がそろって白星を挙げた。

付け入るスキをまったく与えなかった。白鵬は立ち合い素早く左上手を取って右を差す。左から投げを打つと露鵬はたまらず左手を土俵についた。「自分が先に左上手を取る意識があった。その通りに取れてよかった」。相手が得意な左上手を封じる、作戦通りの白星だった。

勝利にどん欲になっている。21歳の誕生日を迎えた11日「12番勝って今場所で(昇進を)決める」と口にした。これまではっきりと目標を宣言することはなかったが、部屋付きの師匠の熊ケ谷親方(元前頭竹葉山)は「それだけ自信があるということ」と、大関昇進にかける強い思いを代弁した。

自己最多の13勝を挙げた初場所の千秋楽、栃東との優勝決定戦が実現せず、支度部屋で涙を流した。「泣いてないよ。何度も言わせるな」と照れ笑いしたが、悔しさはしっかりと胸に刻み込んである。99年名古屋場所の出島以来40場所ぶりの快挙となる優勝&大関昇進へ。千秋楽ではうれし涙を流す。  



 日刊スポーツ 3月15日
<抜粋> 4日目 栃東、白鵬ともに勝つ 
ダブル昇進がかかる大関栃東(29=玉ノ井)関脇白鵬(21=宮城野)はともに勝った。栃東は、玉乃島に頭で当たり、下から攻める得意の相撲で圧倒。押し出しで3勝目。白鵬は、相撲巧者の雅山を、鋭い当たりから左前まわしを捕まえ、万全の寄りで4戦全勝。横綱朝青龍(25)も、速い攻めで岩木山を寄せ付けず全勝を守った。カド番の大関魁皇(33)は、安美錦にいいところなく敗れ、2勝2敗の五分になった。   



 日刊スポーツ 3月15日
<抜粋> 4日目 白鵬は好調維持
大関昇進を目指す関脇白鵬(21)が、好調を維持している。この日は小結雅山を万全の取り口で圧倒した。内容の良さに納得できたのか、支度部屋では報道陣に囲まれながら自然と笑いが込み上げてくる。「何か不思議と、今場所は前に出られていますね」。踏み込み良く左前ミツを引くと、重い182キロの雅山を引き寄せ、腰を十分に落としつつ寄り切った。申し分のない相撲に、報道陣からは横綱貴乃花に似ていると言われると、「いや~」とうれしそうに照れ笑い。初日から負け無しに加え、内容も安定しており、気分良さそうに引き揚げて行った。  



 毎日 3月
<抜粋> 4日目 朝青龍、白鵬ら5人が4連勝 1敗は栃東ら9人
●雅山 (白鵬に完敗)こっちは押し相撲だけど、力を吸収される感じでやりづらかった。強いのは確か。仕切った時に、体がすごくでかくなっていると感じた。
○白鵬 体が本当によく前に出てますねえ(と自画自賛)。 
○…額を血で染めた安馬が取り直しの一番で、普天王を四つんばいにした。最初の一番は、こん身の投げの打ち合い。安馬の首投げに、普天王が下手投げで応戦。互いに譲らず、足1本で残り、頭から土俵へ落ちた。軍配は安馬に挙がったが、物言いがついて同体に。だが、安馬は次の一番、負傷した額から当たり、一気に決めた。「気合いが入っていたから、痛みなんて感じなかった」と安馬。支度部屋の風呂では、白鵬から「今日のヒーローはお前だよ」と祝福を受け、上機嫌。



 サンスポ 3月
<抜粋> 4日目 白鵬4連勝
大関とりの白鵬が全くすきのない取り口を続けている。左上手が速く、巨漢の雅山を圧倒。腰がしっかりと下りた詰めが素晴らしく「最後はよかったですね」。この日は土俵下の控えにいる時、同じモンゴル出身で仲良しの安馬が投げの打ち合いで顔面から土俵に落ちた瞬間を見て「格好いいなと思って気合が入った」と刺激を受けた。「(今後も)何が何でもまわしを取って攻める」と力強く言い切った。   



 スポーツ報知 3月
<抜粋> 4日目 4連勝“M8”白鵬
元大関の雅山を下し、白鵬は大関取りへまた一歩前進。立ち合いで左上手を取ると、右四つの体勢から寄り切った。1つ前の相撲で、同じモンゴル出身の安馬が額から落ちた。その気迫の取り口に「気合が入った」と、闘志に火が付いた様子。4連勝で、昇進目安の12勝にあと「8」。盤石の相撲が続いているが「いっぱい、いっぱいですよ」と、目標達成まで気を抜くつもりはない。  



 スポニチ 3月
<抜粋> 4日目 白鵬、万全の寄り
白鵬が安定感抜群の相撲で雅山を下し4連勝を飾った。安馬が顔から落ちた相撲を目の前で見ていただけに「気合が入りました」と気迫も十分に臨み、すぐに左前まわしをとる理想の立ち合いから、しっかりと腰を落として万全の寄り。「最初は足が滑りそうになって危なかった」というが、そんな不安も感じさせない内容。大関へとまた1歩近づいた。



 毎日新聞 3月16日
<抜粋> 5日目 白鵬が5連勝、大関昇進へ無傷で序盤を通過 
大相撲春場所5日目の16日、白鵬が岩木山を押し返して5連勝。   
○白鵬 (5連勝)攻め込まれたけど、余裕があった。巻き変えたのは(岩木山のように)デカい人と、まわし一本では相撲を取れないから。体が自然に動いている。



 日刊スポーツ 3月16日
<抜粋> 5日目 白鵬「落ち着いていた」
大関とりに挑む白鵬が5連勝と最高の結果で前半戦を終えた。1度は岩木山に土俵際まで追い込まれたが「全然大丈夫だった。落ち着いていた」。攻勢に転じると、右四つ→もろ差し→左四つと、徐々に得意の形に変えていって、最後は寄り切った。



 サンスポ 3月16日
<抜粋> 5日目 綱とり栃東1敗キープ-朝青龍、白鵬ら3人が5連勝
大関昇進を狙う関脇白鵬も岩木山の攻めをしのいで寄り切り、5連勝とした。
全勝は朝青龍、千代大海、白鵬の3人で、1敗は栃東ら6人。
○…白鵬(土俵際まで寄られたが動じずに5連勝)「全然大丈夫だった。前に出てるからね。大きい事を言うのは、まず勝ち越してから」 



 日刊スポーツ 3月16日
<抜粋> 5日目 栃東、白鵬ダブル昇進へ白星
、大関とりの関脇白鵬(21=宮城野)は、岩木山を落ち着いて料理して5戦全勝と文句なしの内容。   



 スポニチ 3月
<抜粋> 5日目 白鵬、落ち着いて全勝
大関獲りの白鵬が危なげない相撲で5連勝。175キロと重い岩木山の寄りに押し込まれたが、左を巻き替えてもろ差しになると前に出た。最後は左四つで体を密着させて寄り切り。「寄られても大丈夫だった。落ち着いて取れた」と納得の表情。「(6連勝した)先場所と同じで連勝は気持ちいい。でも、でかいことは勝ち越してから言います」と気持ちを切り替えた。   



 サンスポ 3月日
<抜粋> 5日目 白鵬5連勝…余裕しゃくしゃく反撃
大関とりを狙う白鵬は、岩木山を寄り切り初日から5連勝。立ち合いで左上手が取れず、巻き返しにいって、土俵際まで追い込まれたが、もろ差しをはたして反撃した。「全然、大丈夫。落ち着いていたよ」と余裕の表情。初場所では13勝を挙げ、千秋楽まで優勝争いに絡んだが、「先場所のような気分になってきた。まずは勝ち越し」と自らも好調を認める上昇機運。   



 サンスポ 3月日
<抜粋> 5日目 魁皇初の序盤3敗、引退なのか…
魁皇は自分に言い聞かせるように言った。「まだ気力とかはあるんで」。車に乗り込む直前には、同じ一門の白鵬からあいさつされて少しだけほおを緩めた   









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